桃鉄対人戦における制限要素に対する考察

〇初めに

 こんにちは、よたべえです。今回も桃鉄についての記事を書いていこうと思います。どれくらい桃鉄を遊んでいるのかというとだいたい334時間(表示上は340時間以上プレイ)くらいなんですが、まあ250時間以上は間違いなく一人で遊んでると思います() そんな私ですがありがたいことに大学の方々と対人戦をいくらかやることがありまして、今回は37年桃鉄を対人戦でやったことから考察する本当に平等で戦略的で想定されてる実力7割運要素3割で楽しめる遊び方についての考察をしていこうと思います。

 もちろん3年決戦や10年以下で楽しむのであればおのおののルールでやればいいと思うのですが、それ以上の長期戦となるとマンネリ化などにつながると思います。その原因となる要素をあぶりだし、制限ルールをあらかじめ決める必要についてから考察していきたいと思います。

 このゲームで私が避けたい事態は

・長期戦における試合の流動性がなくなり→パーティーゲームとしての逆転要素が欠けてしまう事態

であり、これを柱に議論していきます。

 

〇初めに(上記)

〇序章

 ・そもそもどうして、ルールを制限しよう!という前提になるのか

〇本編

 ・制限1:ダビング系の縛り

 ・制限2:周遊駅の縛り

 ・制限3:刀狩りの購入禁止

〇小話~制限の必要を感じないもの~

 ・小話1:カードバンク

 ・小話2:歴史ヒーロー

 ・小話3:名産怪獣

〇最後に

 

〇序章

 まず、どうしてルールを制限したほうがいいという考え方に至ったのか、についてですが、このゲームは一人で遊ぶときに快適に遊べるように存在する裏技(裏でもない)が存在します。コンピューターにフルボッコにされるのは楽しくないのでそれを突破するために作られた、要はeasy modeにするためのコンテンツがあります。これを対人で使うとゲームの仕様上一位がとても有利になってしまい、2位以下が追いつき追い越すまでにとても時間がかかるどころか逃げ切りを容易にしてしまう可能性にもなってしまうのです。このゲームの仕様というのは資産が多い≒収益(=成長率)が多いという性質のことです。これをどうにか三割の確率要素で楽しみたいというのが今回の考察の目標です。

 

〇本編

・制限1:ダビング系の縛り(購入および駅の使用)

 言わずもがな、ダビングカードはこのゲームの最重要カードの一つです。なぜなら、たったの4000万円という三年目くらいから気軽に手を出して買える金額に対して、効果が「ターンを使わず、手持ちにある一枚のカードの新品の状態に変身する」だからです。過去作ではターン消費があったり店売りでもなかったダビングカードですが、今作は基本価格4000万円で鹿児島県の佐多というカード売り場で買えます。ダビングカードは基本的にどのカードにも変身できるので、今作の軸になる☆飛び周遊やリニア周遊という超パワーカードとノータイムで同じ価値になれるということになります。唯一のリスクといえば佐多に入るので1ターンのスキが生まれることになりますがそれさえ超えてしまえば(リニアで基本的に大阪や博多付近から入れる+☆飛びで簡単に入れる)、圧倒的な有利に立てます。言い換えれば誰でも圧倒的成長を得られるのですが、一方で一位が突き放すのにも十分な存在ともいえます。そして何よりも、店売りでないカードが試合に何十年も残る原因(=マンネリ化)の原因となるのです。要は戦略の要素が毎回同じで突破口や対抗手段も同じになってしまうのです。 また、冬眠カードをバンクに入れておけばダビングすることでずっと俺のターン!ができてしまうかもしれませんね…

 二つ目に、ダビング駅についてもです。こちらは、一ターン消費、沖縄や北海道というマップの端っこのみでしか使用できないですが、やはりダビングできるという点が大きいので、どちらかといえば縛るべきだと思います。特に沖縄はヘリポートに寄りやすく、ダビング駅も多いのでダビングがしやすくリスクも少ないといえます。

 三つ目は、ターン消費があり、三宅島でしか買えないとはいえ、君がすべて!も縛るべきかもしれません。というのも、君がすべて!(以下きみすべ)と同時に三宅島では牛歩が販売されており、牛歩の効果ターンが5ターン以上なのに対して、ゲームは自分除き3人なので牛歩+きみすべでずっと自分のターンができる可能性があります。特に今作は牛歩カードのみですが拘束系のカードが販売されているので☆飛びで入ってしまうことも考慮すれば禁止するべきですね。

 

・制限2:周遊駅の縛り

 周遊駅というのが和歌山県と北海道に合わせて5つあります。名前は串本、紀伊姫、太地、那智、せたなで、4つが和歌山県にあります。リニア周遊や、六大都市、☆飛び周遊etc…といった複数回使用できるパワカは基本的に49年までは購入できず、カード駅での素引きのみの入手となってます(*例外あり)。これらのカードのパワーによりダビングを制限する必要があったのですから、やはりこれらも周遊リセットをして長いこと使わせるのは試合の流動性や、パーティーゲームとしての逆転要素を欠いてしまうことにもなりうると思います。だいたい、理由はダビングと変わりません。特に和歌山の4つはアクセスが容易であり、リスクが低いこともあります。またリスクが高いせたな(北海道)の使用についてもリニア周遊などの高機動のカードを持ってるユーザーにゆうりであり、つまりそれを持ちうるトップの安定を意味すると断言していいでしょう。どうでもいいですがCOMは周遊駅に止まっても使用しません。

 

・制限3:刀狩りの購入禁止

 刀狩りというのはどのようなカードでも特定の相手から0~2枚奪うことができる(=どのカードにもなれる)カードで、基本価格が4億円と高価ではありますがこの時点でダビングと同じ要素を持っていることになります。さらに一見他人のカードに干渉できることから、試合の流動性を促すように見えますが、本質はその逆であると私は捉えています。想像してみましょう。誰かが刀狩りカードを購入しました。この時点で彼のみが購入している状況であれば、彼が誰かがパワカを入手した際に手に入れることができます(このゲームではおはらいカードをいただきますカード以外は入手したターンに使用することができないため)。彼は奪いたいカードがなかったのでキープしました。するとほかのユーザーが刀狩りを購入すると、刀狩りを刀狩りすることになります。それは刀狩に「パワカを確実に自分のものにする権利」が付与されているからです。よって誰かがこのカードを購入した際にはお互いに一ターンずつ消費しあう光景が発生することは目に見えており、相手に一ターン消費させたい状況でない限り刀狩りを購入するということは、誰かを道ずれにすることになり、それが必ずしも相手のほうが重傷を負うわけではないのです。要は後に買うほうが基本的にリスクが高いのです。よって誰も刀狩りやそのたパワカを購入することを制限され、カード駅(イエロー駅)に止まることも避けるかもしれません。このようにカードに関しての流動性が失われ、不毛ともいえる事態が発生するので、刀狩りというものは容易に出現してはならないのです。これらの議論により刀狩りの購入禁止が必要という結論にしました。

 

〇小話

・カードバンクの縛りについて

 カードバンクという17年目から解禁されるシステムがあります。効果は名前の通りで、キングボンビー以外からの干渉を一切受け付けないという特徴があります。これを縛らないのは、後半に物件が基本的に購入できなくなり、ボンビー以外の逆転要素が欠如するようになったときに、カードバンクというほぼ恒久的に安全である資産がなければ逆転の手数が失われてしまうからです。ただボンビーを最下位が請け負い続けることに対し、少しでもコンボパーツがあったほうがよいと判断したからです。今作では九州の行橋のみにカードバンク駅があり、九州に寄る回数から判断してもカードバンクカードの購入を選んでも一ターン消費することになるため枯渇しやすく、カードが8枚しか持てないことに加えて考えても一位が利用できることと最下位が利用できることに差が生まれる要素ではないと判断したからです。またダビングを縛っておけば、パワカを大量保持というわけにもいかなくなるため、一位強化パーツにはなりにくくなると思います(諸説あり)。ここは断言はせずにお好みで制限すればいい要素の一つとして挙げておきました。

 

・武将について

 一位強化パーツといえば、武将もあげられるでしょう。しかし、独占をさせないプレイングをすればよく、デストロイが出現する32年までは手放しやすく分割統治もしやすいため対策が容易な部類に入ります。また、乗っ取り放題が買えない49年までは農林物件はポコンか一部のイベント以外では手放すこともないので誰でも対策できることから武将を入手できるかどうかの駆け引きも楽しめる要素だと私は思います。

 

・名産怪獣について

 今作の名産怪獣は2010にあった某流氷怪獣のような、他人を攻撃するために存在する怪獣が少なく主に自分の利益や妨害をします。また妨害要素のあるアロハメハやおいどん(小休止)はその召喚地点が目的地でない限り出現しないため、狙った出現ができない存在です。なのでそのリスクや確率から名産怪獣についても今回の考察対象からは除外してます。

 

〇最後に

 ここまで、冒頭にあげた、試合の流動性を保ち、逆転要素のある桃鉄に必要な制限ルールを考察してきました。まとめると

・ダビングカードの購入禁止

・ダビング駅の使用禁止

・周遊駅の使用禁止

・君がすべて!カードの購入禁止

・刀狩りカードの購入禁止

となりました。ここまで縛ると窮屈を感じるかもしれませんし、人によっては適してない可能性は大いにあり得ます。これは私が考察したものであり、これを読んで桃鉄に対する戦略や考え方の幅が広がって頂ければ光栄です。